ニトリのオフィスチェア OC703(現OC708) 9ヶ月使用レビュー

ニトリ オフィスチェア OC703 フットレスト付き WH 購入品
ニトリ オフィスチェア OC703 フットレスト付き WH

※記事内に記載の商品価格は、2024年6月24日現在のものです。時期により価格は変動する可能性があります。

我が家では、ニトリのオフィスチェアOC703(現行型番:OC708)を去年から使っています。

今は亡き前ブログでファーストインプレッション的なレビューを書き、このブログでも2023年の買ってよかったモノとして登場しました。

そんなOC703ですが、9ヶ月使ってみての使用感や気付いたことなどが色々ありますので、今回長期使用レビューといった形でまとめてみようと思います。

本日も最後まで是非お付き合いください。

ブレスレザーの吸湿・放湿性や通気性

まずはじめに、このオフィスチェアの表面を覆っているブレスレザーについて。

ブレスレザーは、東洋紡が開発した合成皮革の一種で、”吸湿・放湿性に優れる特殊な有機ポリマー微粉末を配合した「べたつかない」合成皮革”とのこと(東洋紡公式資料(p.36・PDFの19/26枚目)より引用)。

そんなブレスレザーが張られたオフィスチェアに座り続けて9ヶ月経ちましたが、確かにこのオフィスチェア、合皮なのに全くムレません

普通の合皮は吸湿・放湿性が皆無なので、長時間同じ姿勢で座ったままだったりすると、次第にムレてきてしまったりするものらしいのですが、このオフィスチェアはそういったことが全くありません。

このオフィスチェアを買うにあたって、ブレスレザーであることは結構重要視して買ったのですが、この判断は正解でした。

ただ本章のタイトルのもう一つのテーマとして挙げている通気性についてですが、これは思ってたよりは良くないですね。

こちらの動画で説明されている通り、公式では「この革めっちゃ空気通しますよ」と謳われていますが、実際座ってみた感じだと、確かに普通の革より通気性はいいのかもしれないけれど、排熱がしっかりできるほど通気性が良いとは感じませんでした。

ただこれについては、ブレスレザーの通気性がそこまでないというわけではなく、ブレスレザーの下にあるウレタンフォーム(多分ウレタン)が悪さをしている可能性が高い気がしています。

中には通気性の高いウレタンフォームもありますが、基本ウレタンフォームというのは、通気性があまり良いものではありません。

なのでおそらく、ブレスレザーで通った空気がウレタンフォームでストップされている可能性があるのではないかと推測しています。
ゆえにブレスレザーは、シロかクロかで言えばシロです。

どうしても通気性を確保したいなら、通気性の高いウレタンを使用していて、かつメッシュ座面のオフィスチェアを購入するのがベストであると言えるでしょう。

ちなみに現行品であるOC708の皮革は、東洋紡のブレスレザーからTEIJINのエアリーに変更になっています。

エアリーも通気性が高いことをウリにしている皮革らしいので、素材が変わったから品質が落ちたとか、そういうことはないでしょう。

ブレスレザーの耐久性

ニトリ オフィスチェア OC703 フットレスト付き WH

続いてブレスレザーの耐久性についてお話しします。

写真はこの記事を書く直前に撮ったOC703の画像です。

写真からも分かるように、まるで新品同様です。表面が剥げたりとかは一切していません。

縫製もしっかりされていて、革がめくれてしまったり、糸がほつれたりも一切ありません。

2年、3年と使っていくと状況が変わってくるかもしれませんが、現状傷んでる雰囲気が全くないのは非常に良い。

素材力に優れた日本メーカーの素材を使用しているだけあって、実力は折り紙付きと言えるのではないでしょうか。
少なくとも1万円台で売られている一般合成皮革のゲーミングチェアとは比べ物にならないでしょう。

もちろんその分、お値段は張ります。

とはいえさすがはニトリ。
現行のOC708は、高性能な合成皮革『エアリー』を採用しながら、お値段なんと34,990円。

わたしはフットレスト付きのモデルを買ったのでもう少しお値段が高いですが、それでも44,990円です(現行のOC708フットレスト付きの場合)。

メッシュ素材のメーカー製オフィスチェアと比べたら格段に安いと思います。

しかもこの価格、わたしの記憶違いでなければ、OC708の販売開始当初から5,000円ほど値下がりしています

色々なものが値上がりしていく今日この頃ですが、そんな中でも値下げをするニトリさんほんとすごいです。

話が少し脱線しましたが、ブレスレザーの耐久性――耐摩耗性とも言い換えられるでしょうか――は、9ヶ月経過時点では新品同様の状態で、非常に良好です。

これからもこの新品同様感が続いてほしいですね。

座面が広い!あぐらもかける

現行のOC708では廃止されてしまいましたが、OC703には姉妹モデルとしてOC703コンパクトというものもありました。

こちらは主に座面寸法と脚の直径が小さくなっているモデルで、小柄な体系の方や、デスク下スペースが狭い方にはピッタリのモデルでした。

わたしもこのオフィスチェアの購入を検討していた当初は、デスク下にPCの本体を床置きしていた関係でデスク下が狭く、ゆえにこのOC703コンパクトの購入も検討していました。

ですが最終的にわたしはOC703コンパクトではなく、メインモデルのOC703の方を購入することにしました。

結果的に、この判断は正しかったと今は思っています。

OC703は、とても座面が広いオフィスチェアです。
それゆえ小柄な方にとっては、奥行きがありすぎて座りにくいと感じる方もいるかもしれません。

ただ身長166cmのわたしだと、OC703の奥行きでも問題ありませんでした。
欲を言えばもう少し奥行きが浅い方がいいかな?と思ったり思わなかったりしますが、まあ許容範囲です。

一方で、座面が広いからこそ受けられた恩恵もあります。

それが、あぐらをかけるということです。

わたしは結構、オフィスチェアの上であぐらをかくことがあります。
本当は常に普通の姿勢で作業を続けたいところではありますが、たまにクセであぐらをかいてしまいます(笑)

この時座面がコンパクトなオフィスチェアだと、奥行きが浅くて脚が座面に上手く乗らなかったり、肘掛けに脚が当たって痛いと感じることがあります。

ですがこのOC703は、座面が広いので楽々あぐらをかくことが出来るのです。
これがわたしの使い方には非常にフィットしました。

おそらくOC703コンパクトを買っていたら、あぐらをかくことは出来なかったでしょう。

「ちょっとうちのデスク下には大きいかもな」と思いながらも、コンパクトモデルではなく通常モデルのOC703を買って本当に良かったと思っています。

ちなみにOC703購入後に部屋を模様替えして、現在はPC本体をデスクの外側に移動させたので、コンパクトモデルでなくても快適に使用することが出来ています。

フットレスト付きのデメリット

ここからはOC703の良くなかったところについてもお話ししていこうと思います。

『ブレスレザーの耐久性』の章でも述べました通り、わたしはOC703のフットレスト付きモデルを購入しました。

普通に座っているのに疲れて、少し休憩したい。
そんなときにフットレストがあると便利だなと思い、わたしはフットレスト付きモデルを購入しました。

このフットレストですが、とても快適です。

背もたれを倒して、フットレストを出して休憩する――。

ポケットコイルマットレスで寝るには及びませんが、その場から動くことなく手軽にリラックスできて良いです。たまにそのまま眠ってしまうこともあります(笑)

ただこのフットレスト、動作性が非常に悪いです。

どういうことかというと、引き出したりしまったりがスムーズに出来ないということです。

出す時はそこまで苦労しないのですが、しまうとき結構引っ掛かる感じがあって、なかなかまっすぐしまうことができないです。

OC703フットレスト付きの座面裏
OC703フットレスト付きの座面裏

そんなフットレストを出したりしまったりし続けた結果がこちら。

座面裏の布地がフットレストのパイプと接触して破け、座面裏が剥き出しの状態になってしまいました。

座面裏の布地がもう少ししっかりしていて、かつフットレストのパイプの末端部もキャップなどがついていて金属剥き出しの設計でなければ、こうはならなかったでしょう。

とはいえ座面裏の布が破れていようがいまいが、普段使う上で何ら支障はありません。

リセールバリューは下がってしまったかもしれませんが、当面オフィスチェアを買い換えようとも思っていないので、まあいいかな?と個人的には思っています。

ただ、フットレストの出し入れに引っ掛かりがあるのは、ちょっぴりマイナスポイントですかね。

脚が当たる可能性がある部分であるがゆえに、機械油を塗るわけにもいかないし、なかなか構造的に難しいのかもしれませんが……。

リクライニング性能はそんなに良くない

先ほどリクライニングを倒し、フットレストを出してリラックスするというお話を少ししましたが、このリクライニングについても少し物申したい点はあります。

ニトリのOC703は、リクライニングが2段階しかありません。
倒すか、倒さないかの2段階です。

OC708の販売ページのレビューにも書かれていますが、もう少し小刻みにリクライニングが出来るとなお良いと思います。

OC708は、フットレストなしモデルでも3.5万円します。
この価格帯だと、ゲーミングチェアであれば小刻みに背もたれのリクライニングを調整できるのはもちろんのこと、ものによってはフルフラットに近いレベルまで倒すことさえ出来てしまいます。

その点OC703および現行モデルのOC708は、リクライニングの性能は低いなと感じてしまいます。

わたしはそんなOC703のリクライニング性能でも仮眠が取れてしまいますが、起きた後は体の節々が痛かったりします。

「ベッドで寝ればいいのに」とツッコミが入りそうですが、我が家はインフレータブルマット+寝袋で生活しているので、寝るとなるとインフレータブルマットと寝袋を毎回出さなければいけないのです。

それ以前も折りたたみマットレスで寝ていたので、いちいち押入れから折りたたみマットレスと布団と枕を出さなければならず正直面倒だと思ってしまうのです……。

なので本格的にオフィスチェアで寝たいと考えているなら、オフィスチェアではなくフルフラットになるゲーミングチェアを買った方が良いでしょう。

ただゲーミングチェアとなると、こんどはフットレストがついていないことが多いので、なかなか悩ましいところです^^;

結び

そんなこんなで、ここまでOC703を9ヶ月使ってみての良かった点・悪かった点を語ってきました。

色々述べてはきましたが、デメリットは個人的にはそこまで大きなデメリットとは感じていないため、総じてOC703フットレスト付きには満足しています。

フットレストについても、良くなかった点を挙げはしましたが、結果的にはフットレストが付いていて良かったなと思っています。

座面にはポケットコイルも入っていますし、長時間座っている分には非常に快適なオフィスチェアであることは間違いないです。しかも価格もお安い。

友達には「社長椅子みたい」と言われましたが、個人的にはゲーミングチェアのような尖ったデザインではないため、部屋にも馴染んで非常に気に入っています。

今後もこのOC703を愛用し続けていきたいと思います。

この記事を読んでOC703が気になったという方は、現行モデルのOC708のリンクを下に貼っておくので、是非ご覧くださいませ(リンクはホワイト色のページですが、他にもブラックとモカ(ベージュっぽい色)のカラーバリエーションがありますよ)。

それでは、きょうはこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!

OC708の商品ページはこちら↓

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