こんにちは。
久々のブログ更新になってしまいましたが、変わらずお元気ですか?
先日『カリタ ペリカンポット』を購入し、しばらく使ってみたので、きょうは『カリタ ペリカンポット』のレビューを書いていこうと思います。
基本情報
本体サイズ:210x110x200mm
本体重量:625g
材質:ホーロー製
接地底径:約95mm
満水容量:1L
製造国:日本製
カラー:レッド・ホワイト
まずは基本情報から。
本体サイズは特に特筆すべき点はないかと思います。
1Lサイズとしてはごく普通の寸法。
本体重量ですが、こちらも1Lのホーローケトルとしてはごく普通。
0.7Lサイズだと、このケトルより200g近く軽いホーローケトルが月兎印から出ていますので、容量少なくてもいいから軽いホーローケトルが欲しいという方は、月兎印のケトルの方がいいかもしれません。
接地底径が約95mmしかないので、材質的にはIH対応の素材ではありますが、この底径に対応したIH調理器でないと、IH調理器は使えません(なので公式では「IH非対応」となっています。IHで使いたい場合は、自己責任の範囲でお願いします)。
そして、安心のMADE IN JAPAN(日本製)です。ここ重要視する方もいるのではないでしょうか。
カラーはレッドとホワイトの二色展開。
わたしはレッドを購入しました。
ペリカンポットのデザイン的に、ポップな色合いのレッドの方が、毎日使うのが楽しくなりそうな気がしたので、レッドを購入した次第です。
ペリカンポットのメリット
ここからは、ペリカンポットのメリットについて説明していきます。
味への影響が発生しない
まずはじめに、ホーロー素材としてのメリットから。
ホーローは、表面が金属ではなく、ガラス質で出来ています。
このため、金属イオンの発生が起こらず、沸かしたお湯が金属っぽい味になりません。
金属製のケトルでお湯を沸かしたとき、金属っぽい味を感じたことはないでしょうか。
ホーローケトルの場合、この「金属っぽさ」がなくなりますので、味への繊細な配慮が必要となるシーン、例えばお茶やコーヒー用のお湯を沸かす時などには、最適なケトルだと言えるでしょう。
衛生的
ホーローは、表面がつるつるしています。
ですので洗ったときの汚れ落ちが金属製のものよりもはるかに良くなります。
また、細菌の付着なども少なく、衛生的です。
ペリカンポットの場合、大抵の方はコーヒーなどの湯沸かしにしか使わないと思いますが、高頻度で使うものになると思いますので、管理の手間がかからないというのはとても大きなメリットだと思います。
むらのない熱回りと保温力
ペリカンポットのホーローは、鉄とガラス質が三層構造になっています。
この三層構造の鉄とガラス質が、熱伝導性の違いにより、むらのない熱回りと保温力を実現しています。
コーヒーなどを抽出するにあたって、温度管理はとても重要です。
ホーローの保温力で、より安定した温度でコーヒーを抽出することが可能になります。
実際、以前ニトリのドリップポットを使っていた時と比較して、カリタのペリカンポットで抽出したときの方が、仕上がりの湯温がより温かかった感じがします。
実際に出来上がったコーヒーの湯温を測ったわけではないので、あくまで感覚的な感想になってしまうのですが、カリタのペリカンポットで淹れた方が、明らかに出来上がったコーヒーの湯温が高かったです。
お湯の注ぐ勢いの調整ができる
これはコーヒーをドリップする際の大きなメリットなのですが、ペリカンポットはお湯の注ぐ勢いを調整しやすいというメリットもあります。
ペリカンポットは写真の通り、注ぎ口がペリカンのくちばしのように広い注ぎ口になっています。
そしてその注ぎ口に至る管の根本の部分は、注ぎ口の先端よりも太くなっており、これにより勢いよくお湯を注ぐことが可能となっています。
と同時に、注ぎ口が先細の形状になっていることで、少しずつお湯を注ぐことも可能なのです。
ペリカンポットでお湯を注ぐ際は、ポットをななめに持って注ぐと、湯量を調節しやすいのと、後半で述べるデメリットも解消しやすくなるので、おすすめです。
価格がお手頃
そしてペリカンポットの大きなメリットは、価格が安いということです。
2024年1月24日現在、ペリカンポットはAmazonでレッドが3,718円、ホワイトが4,218円です。
銅製のドリップポットなど、1万円を超えるドリップポットもある中で、4,000円前後で一流のケトルが手に入るというのはとても嬉しいポイントですね。
ペリカンポットのデメリット
ここからは、ペリカンポットのデメリットを述べていこうと思います。
とはいっても、普段使いしていく中でそこまで大きなデメリットはないので、あくまで絞りに絞り出した結果のデメリットの列挙であることをご了承ください。
サビやすい箇所がある
まずはじめに、ホーローケトルの宿命ではありますが、ペリカンポットはサビやすい箇所があります。
工程上、鋼板の端部や吊り痕など、釉薬がかかりにくい部分はどうしても発生してしまい、そこから鉄サビが発生してしまう可能性があります。
鉄を素地としているホーローは、どうしてもサビの発生は避けられません。
とはいえサビはサビでも鉄サビですので、害のあるものでは全くありません。
なので、あくまで気になる人には欠点になりうるだろう、という点に過ぎません。
気にならない方は、このデメリットは無視していただいて構いません。
落とすと割れる可能性がある
先にも述べました通り、ホーローは表面がガラス質で出来ています。
ガラス質で出来ているということは、落としたり、強いショックを与えたりすれば、当然、割れます。
なのでその点、注意して使う必要があると言えるでしょう。
お湯が注ぎ口の裏側を伝ってしまう
わたしのペリカンポットだけに表れている症状かもしれませんが、ペリカンポットから普通にお湯を注ぐと、注ぎ口の裏側にお湯が伝っていってしまって、床がびしょ濡れになってしまいます。
一応、回避策はあって、上の画像のようにペリカンポットをななめに持ってお湯を注ぐと、お湯が注ぎ口の裏側を伝いにくくなります。
ドリップもこの持ち方の方が注ぐ湯量の調節がしやすいので、ペリカンポットはこの持ち方がデフォルトだと思っていただくと良いでしょう。
ただ、この持ち方でも、かなり勢いよくお湯を注げば、お湯は注ぎ口の裏側を伝っていってしまいますので、勢いはほどほどに抑えるといいかもしれません。
あとは、スキッターと呼ばれるものを注ぎ口に差すことで、このデメリットを解消できるかもしれません。
とはいえこれはまだ試していませんので、トライされる際は自己責任でよろしくお願いします。
蓋がブカブカ
カリタのペリカンポットは、付属のフタがブカブカです。
このデメリットの何が困るかと言うと、お湯を注ごうとケトルを傾けると、蓋が自由落下してしまうんです。
蓋が自由落下すると、蓋が割れる可能性があることはもちろんですが、加熱された蓋が足などに落下することで、やけどをする危険性もあります。
なのでこのケトルについている蓋は「飾り」と考え、実際に使う際は蓋なしで使うことを強くおすすめします。
火にかけると持ち手も熱くなってしまう
メリットの項目で、ホーローケトルは金属味がないというメリットをお話しました。
ですが一方で、ホーローケトルは火にかけると持ち手まで熱くなってしまうというデメリットがあります。
ホーローは保温性があるのはいいのですが、火にかけるとその熱が伝わりやすいという側面も併せ持っています。
なので火にかけて沸騰させたお湯を注ごうと持ち手を持った時、「あっち!!」となってしまうのです。
我が家ではペリカンポットはもっぱら注ぐ用に特化したポットになっていて、湯沸かし自体はテフロン加工されたお鍋でやっています。
ホーローのメリットが一つ失われるかもしれませんが、大やけどしたら元も子もないですからね。
この文章を書いている時にひらめいたのですが、湯沸かし用のお鍋もホーロー製にすればいいのでは?と思いました。
今後のお買い物検討リストに入れておこうと思います。
結局、いいの?微妙なの?
ここまで『カリタ ペリカンポット』のメリットとデメリットを述べてきました。
これらを踏まえて、「結局『カリタ ペリカンポット』は買いなの?」という点について。
結論、「買い」です。
お湯を注ぐ勢いの調整ができるというメリットと保温性を兼ね備えた、4,000円前後で買える本格的なドリップポット。
このドリップポットをひとことで表すなら、そんな感じです。買わない理由がないんですよね。
細口のケトルを今まで使っていた方は、最初のうちは狙った湯量を注ぐのに若干練習が必要になるかと思いますが、すぐ慣れますので、そんなに心配するほどのことではありません。
『カリタ ペリカンポット』は、これより高い価格帯のドリップポットを将来的に持ちたいと考えている人も、とりあえず持ってて損はしない、そんなドリップポットだと思います。インテリア的にも映えますしね。
同価格帯の月兎印のホーローケトルも気になってはいますので、買った際はレビューしてみようと思います(当分は買わないと思いますが……)。
ちなみに、わたしはこのケトル、Amazonアウトレット出品があったので、箱が痛んでいるだけのものを2,972円で購入しました。
Amazonアウトレット品は、外装が痛んでいたりするだけで、中身は新品同様のものがかなり安く買えるので、「外装の痛みとか気にしないよー」って方は、ぜひ活用してみてください。
ただAmazonアウトレット品があるかどうかは完全に運次第ですので、なかったらあきらめて新品買いましょう。
というわけで、本日は『カリタ ペリカンポット』のレビューでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!