亥の刻の今、わたしは戸棚からマンデリンの豆を取り出し、コーヒーを淹れています。
睡眠のことを考えると、こんな時間にコーヒーを淹れるのはやめたほうがいいのですが、わたしの心が「コーヒー飲みたい!」と言ったのを、わたしは無視することができません。
なので夜が更けていようとなんだろうと、わたしはこういうとき、コーヒーを淹れることにしているのです。
わたしにとってコーヒーは、かけがえのない趣味です。
かつては液体のコーヒーの素(ポーションタイプ)を買ってきてコーヒーを作っていましたが、コーヒーを豆を挽くところから自分で淹れるようになった今、自分の中でよりコーヒーの重要性が高まっている気がします。
きょうはそんな、『趣味』に関するお話です。
どうぞ最後までお付き合いください。
今年は特に多趣味になった一年だった
2023年が終わろうとしている今、2023年を振り返って思うのは、今年は実に多趣味になった一年だったなということです。
りおの今年の趣味大賞を選ぶとすれば、『コーヒー』はもちろんですが、『世界の歴史』も外せません。
YouTubeで世界の歴史に関する動画をたまたま見たことがきっかけで、世界史に興味を持ち、世界のおおまかな歴史の振り返りをしました。今読んでいる本は古代ローマ史に関する本です(なお、一ヶ月以上読むのに時間が掛かっている模様)。
今のわたしたちの生活がどのような歴史の流れで成り立っているのかも、もちろん興味をそそりますが、遥か昔の人類がどのような営みをしていたのかについても、学んでみると非常に面白いなと思いました。
趣味に関しては他にも、『散歩』が今年の新しい趣味として挙げられます。
ちょうど去年の年末から今年の年初にかけて、健康を意識して散歩をするようになりました。
最近は家に居ることも決して少なくはないのですが、1年前と比べると、圧倒的に今の方が「歩く」という行為を臆することなくするようになったと思います(かつては「歩く」より「自転車に乗る」という選択をしていたことが多かった気がします)。
散歩を「健康を意識して」始めたという話が出ましたが、この『健康』というワードも、今年は特に意識した一年でした。
春、だいたい3月ぐらいでしょうか、それくらいから健康な食品について、主にYouTubeで調べはじめ、主食を白米から玄米にあらためました。今も主食は玄米です。
今は、玄米食を続けていること以外は、そこまで健康を意識することはしていませんが、これからも健康な毎日を生き続けていきたいとは考えています。
こんな感じに、今年はいろんな新しい趣味にチャレンジし、自分の血肉としていった。そんな一年でした。
シンプルライフは趣味に非ず
さて、ここでいつもX(旧Twitter)とかで関わってくださっている方々であれば、思ったことでしょう。
「あれ、りおさん、シンプルライフは新しい趣味じゃないんですか?」
結論から申し上げますと、シンプルライフは趣味じゃないです。
シンプルライフというのは、わたしにとっては生き方の指針のようなものです。
基本、オフの過ごし方って、趣味という枠に括ることができる場合が多いです。
「おいしいものを食べていたい」という指針であれば、『食べ歩き』という趣味に括ることができますし、「休日はアクティブに過ごしたい」という指針であれば、『スポーツ(全体または具体的な種目名)』という趣味に括ることができます。
ですが、シンプルライフは違うと、わたしは思います。
わたしが思うに、シンプルライフというのは、過ごし方の中でも、土台にあたるものであると思うのです。
家で例えるなら、『食べ歩き』や『スポーツ』が建屋ならば、シンプルライフは家の基礎です。
今年わたしは、趣味がかなり増えたと、先ほどお話しました。
その趣味は、すべてこのシンプルライフという基礎があって、シンプルライフという基礎の上で、成立していたのです。
言うなれば、シンプルライフとコーヒーと世界の歴史と……ではなく、『シンプルライフの中でのコーヒー』であり、『シンプルライフの中での散歩』なのです。
わたしの生活の土台には、シンプルライフがあります。
そして、シンプルライフを実践していく中で生まれて行ったものが、『コーヒー』という趣味であり、『世界の歴史』という趣味だったのです。
土台にシンプルライフを据えるメリット
生活の土台にシンプルライフを据えることには、大きなメリットがあります。
シンプルライフは、ミニマリズムとは親戚のような考え方です。
一つ一つの事例を取り出してみると、ミニマリズムとシンプルライフがたどり着く結論は違うことがありますが、「ムダを削ぎ落す」という点においては、似ているとも言えます。
シンプルライフの実践の核は、ムダを削ぎ落した先に見えてくる『自分にとって大切なこと』を生活の軸とし、それ中心の生活を営んでいくことにあります。
それは、人によって仕事だったり、家庭だったり、趣味だったりします。
シンプルライフのメリットは、『自分にとって大切なこと』が見つかりやすく、また継続しやすい点にあると思います。
ムダを削ぎ落していくため、『自分にとって大切なこと』が見つかりやすいというのは、容易に想像できると思います。
ただそれだけではなく、ムダを削ぎ落した結果、やらなきゃいけない雑事が目に見えて減るため、見つけた『自分にとって大切なこと』を継続するためのリソースが確保しやすいのです。
今こそわたしは『コーヒー』に『世界の歴史』に『散歩』にといろんな趣味を持っていますが、それもシンプルライフの実践の中で、それ以外のことに割くリソースを減らすことが出来たが故だと思っています。
もちろん、趣味の中にはライトなものもあれば、ゴリッゴリに熱中しているものもあります(わたしの場合、ほとんどがライトな趣味です)。
ですが、シンプルライフが生活の土台となってくれているので、決して趣味の時間が蔑ろになることはありません。
無論、今後仕事などで忙しくなることがあれば、趣味も制限していかなければいけなくなるかもしれませんが、そのときは自分の中の優先順位が変わるだけの話だと、ちゃんと割り切ることも出来ます。
それはひとえに、シンプルライフという考え方があるが故なのです。
シンプルライフは、その名の通り、人生をシンプルにしてくれます。
情報過多な現代社会において、自分の人生の本質的な軸となるものが何かを明白にしてくれ、結果軸から離れた事柄に割くリソースを減らすことができ、日々の生活をラクなものへと変えてくれる――。
それが、シンプルライフという生き方なのです。
結び
いかがだったでしょうか。
わたしは2023年の1月から、(ときに「ゆるミニマリスト」と肩書きを変えたりもしながらも、)「シンプリスト」としてXで活動してきました。
同時期にはてなブログもスタートさせ、それからしばらく経った11月下旬に、この『シンプルライフのメモ帳』がスタートしました。
Xでアカウントを作って以降、わたしの生活の土台にはシンプルライフという生き方・考え方がありました。
本文でも述べましたが、シンプルライフは趣味に非ず、です。
シンプルライフという生き方・考え方の上に、『コーヒー』や『世界の歴史』といった趣味が成り立っているのです。
そして、シンプルライフという土台があるからこそ、これらの趣味はわたしのなかで、強く光り輝く趣味として、生活に彩りをもたらしてくれています。
趣味は、今後も変わることがあるでしょう。
ですが、シンプルライフという生き方は、今後も変わることなく、わたしを支え続けてくれることでしょう。
もし、シンプルライフという生き方に少しでもご興味がおありでしたら、ぜひシンプルライフについて、シンプリストについて、一度調べてみてはいかがでしょうか。
それでは、きょうはこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!