コマンダンテは最強の手挽きグラインダーである。

Comandante C40 MK4 コーヒー
Comandante C40 MK4

きょうの結論は、タイトルの通りです。

最近コマンダンテというメーカーさんの『C40 MK4』というグラインダーを購入しました。

このグラインダーが最高すぎたので、きょうはその使用感をレビューしていこうと思います。

開封

C40内容物

コマンダンテC40は、こんな感じの細長い箱に贅沢にスペースを取った梱包で届きます。

この時点で「いいやつ感」出てますよね(わたしだけ?)。

内容物は、粉受け(茶色いガラス製・無色透明な樹脂製)、グラインダー本体、ハンドル、説明書(日本語なし)、シール、紙、フェルトの黒いシート、といった感じです。

いいものって、何に使えばいいのか分からないシールついてきますよね。何ででしょうね。

豊富なカラーラインナップ

今回わたしは、Liquid Amberという色のグラインダーを購入しました。

コマンダンテC40はカラーラインナップも豊富で、現在9種類のカラーラインナップが展開されています。

色名はそれぞれ、American Cherry、Liquid Amber、Virginia Walnut、Black、Alpine Lagoon、Copper Mountain、Sunset、Snow White、Racing Greenとなっています(これ意外にもRed Sonjaという色もありましたが、こちらは現在生産終了となっています)。

C40 カラーラインナップ

どの色もカッコよさ、可愛さが際立ってていいですよね。わたしも購入時どの色にするか迷いました。

個人的には「透明な樹脂製の粉受けよりも、茶色いガラス製の粉受けの方が、汚れも目立たないし、静電気による粉残りも抑えられそう」という理由で、茶色いガラス製粉受けに合いそうなLiquid Amber色を選びました。

あと、タイムモアC2などのスリムな他社グラインダーと比較して、本体の直径がやや太めで、人によっては持ちづらいというレビューも見かけたので、金属製よりグリップ力がありそうな木製の本体のものにしました。

使用感

ここからは、実際にコマンダンテC40 MK4を使ってみての感想をお話していこうと思います。

結論、最高の手挽きグラインダーです。これ買っておけば間違いないです。

このグラインダーを買う前は、ハリオのセラミックコーヒーミル・スケルトン(以下、ハリオ)を使用していたのですが、コマンダンテにしたことで、世界が一変しました。

高級手挽きグラインダーのコマンダンテと、超がつくほどのエントリーモデルであるハリオを比較するなんて、おこがましいにも程があるとは思いますが、ほんといいグラインダーって選ばれるだけの理由があるな、と思いました。

挽き心地が軽い

まずコマンダンテは、挽くのに力が要りません。軽い力でスムーズに豆を挽くことができます。

本体がめちゃくちゃ太いせいもあるかもしれませんが、ハリオは挽くのに結構力が必要で、たまーに引っ掛かりを感じることもありました。

ですがコマンダンテに至っては、引っかかりを感じることもなく、軽い力でスーッと豆を挽くことができます。スピードもコマンダンテの方が早いように感じます。

これは、それぞれのミルに採用されている刃の材質によるところが大きいと思います。

ハリオは「セラミックコーヒーミル」というその名の通り、セラミック刃が採用されています。

セラミック刃は、水洗いができるなど使い勝手が良いというメリットはありますが、刃の鋭さや耐久性の面でステンレス刃に劣るという欠点があります。

一方、コマンダンテは、ステンレス鋼に窒素を添加した高窒素マルテンサイト鋼製の”ニトロブレード”が採用されています。

丈夫で鋭いこの刃によって、軽い力で挽くことが出来ていた、というわけです。

均一に挽ける

粒度分布も、コマンダンテの方が圧倒的に良いです。

粒度分布とは、端的に言えば豆を挽いた時の粒の大きさの均一性のことなのですが、均一性が高いと、雑味などが出にくく、おいしいコーヒーを淹れることができます。

実際に粉ふるいにかけたりして検証したわけではありませんが、検証せずともわかります。コマンダンテの方が挽いた豆がより均一です。特に中粗挽き以上の粗さで顕著です。

これは先に述べた刃のクオリティも大きく影響しているかと思いますが、それに加えて刃を固定している軸のブレの大小も影響していると思います。

ハリオは、軸がブレブレです。

セラミック刃に触れて左右に動かすと分かりますが、ハリオは結構軸が動きます。

そのため、ハリオは豆を挽くと豆に軸が押されて、外刃との隙間の広さにブレが生じ、結果粒度にバラツキが出やすいんだと思います。

一方のコマンダンテは、軸が全くと言っていいほどブレません。

なので、ハリオと比較して、より均一に豆が挽けるのでしょうね。

とはいえハリオも、価格の割には頑張っている方だとは思います。

どちらも分類的には「コニカル式グラインダー」というもので、安物に多いプロペラ式と比較したら、精度は圧倒的に高いです。

ただハリオと比較して、コマンダンテは頭一つ、いや二つ抜けていると言えると思います。

挽き目が正確に調整できる

「均一に挽ける」の章で、コマンダンテは挽いた豆の均一性が高いというお話をしましたが、より正確に申し上げるならば、コマンダンテは”狙った挽き目の豆を”、”均一に”挽くことができます。

ハリオは、軸上部のナットを締めたり緩めたりすることで、挽き目を調整します。

挽き目調整がナットなので、どの程度の締まり具合を0とするかも、個体や使い方、経年変化で結構ブレると思いますし、挽き目を固定するパーツも結構ゆるゆるです。

半面コマンダンテは、機械的に挽き目を調整することが可能です。

コマンダンテの挽き目調整は、ステンレス刃の下部にダイヤルがついていて、そのダイヤルがカチカチッと動くようになっています。

「本体を横に持ち、ハンドルから手を離した状態で、ハンドルが重力で下がらない点」が0。その点から何回カチカチッとダイヤルを緩めたかで、挽き目を正確に調整することができます。

ハリオが若干感覚頼みな挽き目調整なのに対し、コマンダンテはダイヤルを何クリック動かしたかで正確に挽き目を調整することが出来ます。

以上の理由から、コマンダンテは、狙った挽き目で、均一に、軽い力でコーヒー豆を挽くことができ、他のグラインダーと比較してよりおいしいコーヒーを淹れることができるようになるのです。

間違いなく最高のグラインダーだけど……

ここまで述べてきた理由から、現状コマンダンテは最強の手挽きグラインダーであると言っても過言ではないでしょう。

コーヒーをこだわる方であれば、全員がこのコマンダンテのコーヒーグラインダーを手にするべきだと思います。

「でも、お高いんでしょう?」

そう思われるかもしれません。

はい、高いです(笑)

今回買ったコマンダンテC40 MK4 Liquid Amber、国内正規取扱店で購入した場合、お値段なんと70,400円です。

フジローヤルのみるっことか、Varia VS3といった、高性能家庭用電動グラインダーよりも高いです。

安く買う方法①:Blackを買う

安く買う方法はいくつかあります。

まず一つ目は、Blackを購入することです。

実はコマンダンテC40 MK4は、色によって値段が違います。

色というよりは材質の差といった感じなのですが、

プレミアムウッド(American Cherry・Virginia Walnut、Liquid Amber):70,400円
プレミアムコーティング(Alpine Lagoon・Copper Mountain・Sunset・Snow White・Racing Green):63,800円
クラシックコーティング(Black):60,500円

といった感じになっています。

なので、クラシックコーティングのBlackを購入すれば、プレミアムウッドタイプのものよりも1万円近く安く購入することができます。

わたしはカラーラインナップの章で述べた理由に加え、最高の手挽きグラインダーを買うにあたって「ケチった」という事実を作りたくなくって(より所有欲を満たしたくて)、一番高いプレミアムウッドのラインを選んだのでした。

安く買う方法②:並行輸入品を買う

ここからは、あまり推奨できない安く買う方法です。

なので「せっかくいいものを買うのだから、安心して長く使いたい」という方は、この買い方はやめましょう。

さて、そんな推奨できない安く買う方法ですが、一番手軽なのが「並行輸入品を買う」という方法です。

Amazonで「C40 MK4」と検索すると、コマンダンテのグラインダーがヒットします。

お値段なんと4~5万円台。国内正規取扱店で買うよりはるかに安いです。

ですが、並行輸入品には大きなデメリットがあります。

それは、「何かあっても自己責任」ということです。

コマンダンテは多くの人が憧れる、とても評価の高いグラインダーです。

ゆえに偽物が紛れていることもあるのだとか。

国内正規取扱店以外の通販サイトで並行輸入品を買うというのは、下手すれば偽物を掴まされる可能性もあるというリスクを負わなければいけません。

加えて、並行輸入品を買った場合、壊れたらそれまでです。

コマンダンテは非常に品質の高いミルですので、壊れるということはほぼありませんが、絶対とは言い切れません。

国内正規取扱店で買った場合は、何かあればお店がメーカー(ドイツ)との窓口となってくれますが、並行輸入品を買った場合、何かあった時はあなたがドイツのコマンダンテと直接やりとりしなければなりません。

せっかくいいものを買うのですから、何かあったときに日本語で対応してくれる国内正規取扱店で買うのが、多くの方にとって最善の選択であるとわたしは思います。

安く買う方法③:海外正規店の通販サイトで買う

他の安く買う方法として、海外の正規のお店で買って、個人輸入するという方法があります。

実は国内正規取扱店の価格って、海外正規取扱店の価格と比較してかなり高くて、海外の正規取扱店であれば、Amazonの並行輸入品並みの価格でコマンダンテを買うことができます(ただし送料と関税が上乗せされます)。

正規店ですから、並行輸入品の場合とは違って、偽物を掴まされることはないでしょう。

ですが、何かあった時は大変です。英語とかでやりとりしなければなりません。

なので、色々述べてはきましたが、結論コマンダンテを安く買いたいなら、正規店でBlackを買う他ないと思います。

ただ、コマンダンテは手挽きグラインダーの最高峰です。

最高にいいものを値段を理由にしてケチるのは、個人的には違うような気がしています。

とはいえ、考え方は人それぞれです。

コスパをなによりも重視されるなら、1万円安いBlackを買うのは大いにアリです。

70,400円という定価のせいで金銭感覚バグりかけていますが、普通に考えて1万円の差はデカいです。コスパ最強と言われているタイムモアC2グラインダーが買えてしまいます。

タイムモアC2の性能に関しては、実際に買っていないので詳しく言及することは避けますが、巷でコスパが良いと言われているグラインダーを買えてしまうほどの価格差が霞んでしまうほど、コマンダンテの定価が高いということは事実。

コマンダンテが最高のグラインダーであるという事実は揺るがないと思いますが、よくよく考えて買った方がいいと思います。お金大事。

結び

というわけで今回は、最高級手挽きグラインダー・コマンダンテC40 MK4について、長々と語っていきました。

「手挽きグラインダーに7万円」と考えると、実はそこまでコスパが良い買い物とは言えないのかもしれません。

ですが、コーヒーにこだわりたいという方であるなら、間違いなく買って損はないグラインダーだと思いますので、是非一度検討されてみてはいかがでしょうか。

国内正規取扱店は、コマンダンテの公式サイトに記載されていますので、そちらを参考にしてみてください。

それでは、きょうはこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!

C40とペリカンポット
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