十分な検討は必要ですが、買いたいものはすぐ買うべきです

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きのう、一回は買うのをやめたKindle端末を、買う機種を変えた(Kindle Paperwhiteシグニチャーエディション→無印Kindle広告あり)上で買った、というお話をしました。

きょうは、きのうの記事で書き損ねたお話――そもそもなぜ一回買うのをやめたKindle端末を、最終的に買うに至ったのか――というお話をしていきたいと思います。

ものの買い方に対する考え方ついて、参考になる内容になっていると思いますので、是非最後までご覧下さい。

デフレ時代は終わった!!

結論から述べさせていただきますと、わたしがこの度Kindle端末を、悩みに悩んだ末、最終的に購入するに至ったのは、日本が長いデフレ時代を抜け、インフレ時代に突入したということが、もっとも大きな要因です。

念のため、デフレとインフレについて復習しておくと、

  • デフレ:物価が下がっていくこと
  • インフレ:物価が上がっていくこと

ざっと簡単にまとめると、こんな感じです。

いままで日本経済は、バブル崩壊から長期的なデフレに悩まされてきました。

「物価が下がるんだから、デフレ良くない?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、それは、賃金が下がらなければ(実体経済が縮小しなければ)、のお話です。

日本が歩んできたデフレは、

①物価が下がる
 ↓
②同じ量のものやサービスが売れても、売上金額は下がる
 ↓
③売上金額が下がるため、会社の資金繰りが悪化し、コストカットのために従業員の賃金が下がる
 ↓
④従業員(しいては国民全体)の購買力が下がる
 ↓
⑤ものやサービスが前より売れなくなる
 ↓
⑥ものやサービスを売るために企業がものやサービスの価格を値下げする
 ↓
②同じ量のものやサービスが売れても、売上金額は下がる
 ↓
 ・
 ・
 ・

という、悪魔のような無限ループです(経済用語ではこれを「デフレスパイラル」と呼びます)。

なので、物価が下がるからといって、必ずしもデフレが良いものかと言われれば、そんなことはありません。

むしろいままで日本経済は、このデフレスパイラルに悩まされてきました。

ですが、そんなデフレ時代が、ここ数年の間に、終わりを迎えたのです。

新興国での賃金上昇や、コロナの影響、急速に進む円安など、様々な原因が複雑に絡み合い、日本のみならず、世界全体がインフレの時代に突入しています。

インフレとは、すなわち、物価が上がることです。

それと比例して賃金が上がっているのであれば良いのですが、ご存じの通り、日本の賃金上昇率は、物価上昇率を下回っている状況です。

なので、例えば「数ヶ月前まで1個78円だったしめじが、今は1個118円。前ほど頻繁には買えないわ」というような状況に陥っているわけです。

物価は上がっているけど、購買力は上がっていないがゆえに、今の日本はこういった状況になってしまっているのです(経済が停滞あるいは後退しているのに物価は上昇してしまうこのような状況を、経済用語ではこれを「スタグフレーション」と呼びます)。

まとめると、バブル崩壊後長らくデフレに悩まされてきた日本経済が、ここ数年急速なインフレ時代に突入し、ものやサービスの値段がどんどん値上がりし続けている(割に賃金はそこまで上がっていない)というのが、今の状況なのです。

今後も物価は上がり続けそう

インフレ001

苦しいインフレ時代が続いている昨今ですが、実は日本のインフレ率は、諸外国のそれと比べると、比較的緩やかなものになっています。

ゆえに、今の日本は、相対的に見て物価が安い国となっており、結果、訪日観光客が増えるなどしています。

訪日観光客の増加は、経済にプラスの影響を与えそうなので、個人的にはこの「観光業の発展」に期待をしたいところではあるのですが、それが実体経済にプラスの影響を与え始めるのは、まだまだ先の話でしょう(主観)。

それ以上に、心配すべきは諸外国のインフレ率は日本よりはるかに高いという事実です。

食糧品はじめ、多くのものを海外からの輸入に頼っている日本にとって、これはゆゆしき事態です。

諸外国のインフレ率が高いということは、賃金の上昇が伴っているかはさておき、もの自体の原価が上がり続けているということです。

原価が上がるということは、当然、商品価格も上がっていくことでしょう。

つまり、日本に入ってくる様々な商品は、急速なインフレで値上がりを続けていくことは避けられないということです。

海外のインフレが終息しない限り、この傾向は続くでしょう。

すなわち、しばらくは物価高が続くだろうということです。

買えるものは早めに買うのが吉

ここで冒頭の、Kindle端末を一回はやめたけど結局買った、というお話に戻ってきます。

わたしがKindle端末を買った理由は、先にも述べた通り、日本がインフレ時代に突入したからです。

わたしは障害年金で生活していますが、年金受給額なんて、そうそう上がるものではありません。

でも、そんなことお構いなしに、物価は上がり続けていきます。

これすなわち、今Kindle端末を買わないと、数ヶ月後には値上がりする可能性が高く、今以上に買いにくくなるかもしれないということです。

実際、この一年間で、Kindle端末は値上がりしています。

複数のYouTube動画からの情報によれば、一年前の時点では、無印Kindle(広告あり)は、10,980円でした。

今はセールの影響で9,980円まで値下がりしていますが、定価で見ると、無印Kindle(広告あり)の価格は12,980円です。

この一年間で、無印Kindle(広告あり)は、18%の値上がりをしているということになります。

無印Kindle
(広告あり)
値上がり率
一年前10,980円
現在12,980円約18%↑
(表1)Kindle端末の値上がり状況(2023年11月26日現在)

これからも、Kindle端末は値上がりを続けるでしょう。

そしてこれは、なにもKindle端末に限った話ではありません。

この世界のありとあらゆるものが、これからもどんどん値上がりしていきます

ですが、賃金の上昇が物価の上昇を追い越すのは、今の日本の状況だと望み薄です。

ならば、値上がりし過ぎて買えなくなる前に、買えるものは買っておいた方がいいと思いませんか?

とはいえ十分な検討は必要です

ですが最後に、ひとつ重要なことをお話しておこうと思います。

たしかに、今の状況下では、買えるものは買っておいた方がいい。

ですが、その決断を下す前に、十分な検討は必要だということです。

いくら買いたいものは買っておいた方がいいとはいっても、軍資金には限りがありますし、要らないものまで買ってしまっては、このブログのメインテーマであるシンプルライフからは遠ざかってしまいます。

自分の目指すライフスタイルを考えた上で、本当に必要なのかどうかは、熟考に熟考を重ねた方がいいです。

その上で、必要最低限のものを買いましょう

わたしが、前に検討していたKindle Paperwhiteシグニチャーエディションではなく、無印Kindle、しかも広告ありモデルを買ったのは、この熟考があったからこそです。おかげで8,000円もコストカットに成功しました。

セール前のシグニチャーエディションの価格と、セール価格の無印Kindle(広告あり)を比較すると、なんとその差は12,000円です!!

熟考し、必要最低限に抑えることの大事さは、この実例からもお分かりいただけるかと思います。

必要なものは、買いましょう。
必要ないものは、買わないでおきましょう。

たったそれだけのことですが、とても重要なことです。

そして、必要なものは、値上がりする前に買い揃えてしまいましょう。
これがインフレ時代を生き抜くコツだと思います。

厳しい時代ではありますが、セールなどもうまく活用しつつ、この物価高の波をうまく乗りこなしていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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